子どもの習い事として不動の人気がある“英会話”。小学校から必修科目になるということもあり、子どもに英会話を教える“児童英会話講師”はますますニーズの高い仕事となる事が予想されます。今回は、「子どもに英語を教える先生になりたい!」と思っている方に、児童英会話講師になるにはどのような方法があるのか、詳しくご紹介します。
児童英会話講師ってどんな仕事?
児童英会話講師とは、幼稚園児や小学生など、子どもを対象に、英語の読み書き・会話を教える先生のこと。
英会話講師というと、英語の語彙や文法を教えて、生徒の英語力が上がるようにサポートするというイメージがあると思いますが、子どもに対して英語を教える児童英会話講師は、語彙や文法を教えて英語を上達させるのではなく、歌や音楽、そして、ゲームなどを通して、子どもが英語に興味を持ち、英語に親しむのをサポートしていくのが一番の役割です。
子どもの年齢や個性、そして、マンツーマンなのかクラス単位なのかなど、英語を教える条件によって、教え方を工夫して、子どもが飽きないように、そして、子どもの潜在的な能力をうまく引き出すことが必要となります。
児童英会話講師になるには?
児童英会話講師になるには、人に教えることができる英語力があるのはもちろんのことですが、それ以外にも資格が必要なのでは?というイメージがある方も多いと思います。
児童英会話講師の求人をみてみると、“英検2級以上”、“TOEIC750点以上”、“アメリカ留学の経験者”など、条件等が設けられている場合がありますが、児童英会話講師になるために必要な資格は特にありません。
では、英語力があれば誰でもなれるかというと、児童英会話講師になるには、子どもが理解できるように分りやすく教えること、そして、飽きずに楽しみながら学べるような工夫やコミュニケーション力が重要となります。
また、英語圏の国の歴史や文化、風習、そして環境などについて、幅広い知識を持ち、子どもが英語を学ぶ必要性を理解できるような教え方ができることがポイントであるといえます。
児童英会話講師としての活躍の場は?
児童英会話講師として働きたいという場合、
自宅
民間の英会話教室
英語サークル
フランチャイズの教室
小学校
などの方法があります。
自宅
自宅で英会話教室を開くのは、教材や教え方にこだわりたいという方にオススメ。
自分のスケジュールに合わせて教室の日程を組むなど、仕事と家事の両立をしやすいのがポイントとなっています。
ただし、宣伝や教材の準備、教室の運営等、やらないといけないことがたくさんあり、家族の理解や協力が必要となります。
民間の英会話教室
自分で教室を開くより、どこかの企業に就職して、正社員または契約社員として働きたいという方には、民間の英会話教室に就職するという方法も。
正社員として働く場合、社会保険等もしっかりしている点がメリットとしてあげられますが、教室の運営に関して、宣伝や事務手続き等が職務として発生するなど、残業する必要が出てくるというデメリットもあげられます。
英語サークル
興味がある人同士、気軽に英語に触れる場を作りたいという場合、英語サークルを主催するのもオススメです。
ただし、集まる子どもの年齢や成長がまちまちで指導が難しい、サークルなので休みやすい、などのデメリットもあります。
フランチャイズの教室
自宅や、スペースを借りて教室を開きたいけれど、教材選びやカリキュラムを組んだりするのが難しい…。という方にオススメなのがフランチャイズの教室を開くこと。
フランチャイズの教室なら、教室の運営をサポートしてもらえるうえ、研修を受けることで指導方法について学ぶこともできます。
フランチャイズの教室のデメリットとしては、生徒の募集は自分で行うこと、そして、ロイヤリティがあるということがあげられます。
小学校
2011年度から5・6年生の外国語活動が必修となるなど、小学校での英語教師の必要性も高くなっています。
小学校の場合、ネイティブの先生や担任の先生によって英語教育が行われますが、民間の指導者と連携して活動を行うこともあります。
学校ごとに採用される場合の他、県や市に採用されて複数の学校へ行く場合など、自治体ごとで雇用形態もさまざまなので、気になる方はお住まいの地域がどうなっているのかをチェックしてみるといいですよ。
子どもと一緒に成長できる!
小学校3・4年生でも外国語活動が必修となるなど、子どものうちから英語を学ぶということに注目が集まっている今、児童英会話教師は今後ますますニーズの高い仕事です。
子どもに分りやすく、そして、興味を持ってもらうような工夫を凝らした授業をすることによって、子どもと一緒に成長することができる児童英会話教師。
子どもを教える仕事に就きたい!という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。