税関で働く通関士
通関士は税関で手続き代行をするのが主な仕事です。
ものを輸入や輸出をする際必要な手続きを持ち主に変わって行います。
貨物を輸出入する際には貨物の品名や個数、価格などを税関に申告することが必要です。
そこで、申告するためには書類が必要であり、手続き書類の作成や申請作業など複雑で分かりにくい手続きを通関士が代行してくれます。
税関を通す荷物は常に安心安全なものとは限らないです。
中には危険物が紛れていることもありますし、正しくない手続きで荷物を通そうとする人もいます。
そういった人たちの主張を確認して不服申し立てや正規手続きの流れを取ることも仕事の一つです。
通関の必要性
通関を普段使っていない人はその必要性があまりわからないものです。
しかし、私たちの安全を守るためにも大切な仕事をしています。
輸入や輸出をする際、必ず税関手続きが必要です。
たとえば、食肉を輸入すれば様々な検査を行い食肉の安全性を確認したうえで輸入をします。
そのような作業を経て輸入されているため輸入した食肉も安心して食べることができるのです。
また、商品を輸入した際には税関に税金を納める必要があります。
その際に必要となるのが統計品目番号と税率です。
これを決めるのが通関士であり、通関士は過去の事例や顧客の情報などを踏まえ適切な金額を設定します。
このような知識はなかなか輸出入の仕事をしている人でも身につけるのが大変なものです。
そのため専門知識を持って業務にあたってくれる通関士がいるおかげでたくさんの企業が安心して輸出入の業務が行えています。
通関士は就職後に国家試験を取得する人もいる
通関士は国家試験の通関士試験に合格することが必要です。
そのため就職する前に国家試験に合格しなくてはならないと思われますが、意外と就職してから資格を取得している人もいます。
通関業者への就職自体は資格不問のところが多いです。
就職して実務経験を経ていることによって科目の免除を受けられることもあります。
そのため資格を取得して最初から通関士として働く人もいれば、通関業者で下積みを経て国家試験に挑戦する人もいるのです。
どちらであっても特に仕事に有利や不利はないとされています。
しかし、通関士の資格をすでに取得したうえで就職活動をする方がやはり通関業者や貿易業者に就職する際に有利です。
とはいえまだまだ働きながら資格を取得する人も多いので、資格を持っていないと必ず就職できないと諦める必要はありません。
通関士の資格を取得するためには独学で勉強するという人もいます。
しかし、業務で使う知識は法律をはじめかなり難易度の高いものです。
そこで、通関士試験の対策をしているスクールに通って資格取得のために勉強するという人も増えています。